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ユーチューバーってなんなのさ?

昨日、久しぶりにユーチューバーのヒカキンさんの動画を見たので、その感想を書いてみたい。なぜその動画を視聴したのかというと、タイトルが興味深かったからだ。

「ユーチューバーってなんなのさ?」

日本のトップユーチューバーが語るユーチューバー論、ちょっと面白いかも、と思った。

 ユーチューバーの平均年収は8964万円!?


ユーチューバーってなんなのさ? みんなが思うYouTuberって?


タイトルは面白そうだったのだが、8分22秒もの時間を費やして見た割には、あまり面白い内容ではなかった。この動画を見た人であれば知っているだろうが、ことの発端は、このニュースである。


このニュースによるとYouTuberの平均給与は「月747万円」なのだそうだ。「年収」747万円でも高所得の部類に入るが、ここで書かれているのは月額なので、年換算すると年収8964万円になる。

おいおい、ユーチューバーってそんなにもらってんのかよ、という声に対して、動画でヒカキン氏が訴えたのは、これは動画再生数ランキングトップ20から平均給与を予測した結果であって、一般的な「平均給与」ではない、ということ。確かに、記事を良く読んでみるとそう書いてあるが、まぁタイトルからしてミスリードを狙っているのは間違いないだろう。

で、その後に、皆さんの思うユーチューバーってなんですか、とヒカキン氏のアンケートが始まるわけだが、肝心の部分が語られていないことに気づいた。

そう、ヒカキン氏は自身の収入は、この「月747万円」と比べてどうなのか、ということに、一言も触れなかったのだ。ひとことも。

もしそんなにもらっていないというのであれば、必ず動画内で「そもそも月に700万円も広告収入があるわけないじゃないですか」などと言うはずで、そこは否定しないということは、やはりトップ20の平均年収は9000万円近くあり、少なくともトップユーチューバーのヒカキン氏は、これ以上の年収と考えて間違いなさそうだ。

高額な商品紹介

参考までに最近ヒカキン氏が動画で紹介した商品を調べてみたところ、一般人には簡単に手が出なさそうな高額なモノばかりであった。

・GUCCIのうちわ 28000円
・BALMUDA The Gohan(炊飯器) 53000円
・十二単ティッシュ 10000円
・特大いちご美人姫 50000円

 

 

おそらく、最近のユーチューバー飽和状態により、コンビニとかで売っているモノだったらすぐに誰かが紹介してしまうため、他の人が紹介しない割に注目を集めそうな面白いモノと考えたとき、高額商品へたどり着いたと思われる。確かに、コンビニの新しい缶ジュースの紹介より、「1粒5万円のいちご」とか「1箱1万円のティッシュ」の方がインパクトは大きい。

そして面白いことに、ヒカキン氏の動画はどれも100万回再生を軽く突破するため、1度の動画投稿でこうした高額商品の費用は回収できてしまう*1。トップユーチューバーヒカキン氏だからこそなせる技であろう。

こうした現実を目にして、「よし俺もHIKAKINとかSEIKINとかはじめしゃちょーのようにユーチューバーになって、年収9000万円は無理でも、その半分の4500万円くらいは稼いでやるぞ」とか考える輩が必ずいるだろうが、今から「稼ぐため」に動画投稿者になろうと思うのであれば、やはりやめておいた方がよいと思う。

 カネで登録者数を買う中堅ユーチューバー

まず、いくつかのユーチューバーの動画を見たところ「プレゼント企画」の動画がやたらと多いことに気づいた。これはヒカキン氏のようなトップではなく、何となく怪しげな中堅ユーチューバーたちがやっていることで、直近であればニンテンドースイッチを視聴者にプレゼントという企画が多い。

YouTubeを「任天堂スイッチ プレゼント」で検索


で、プレゼント応募はどうすればいいのかというと、チャンネル登録と動画へのコメントが必須。つまり、このチャンネル登録者数をカネで釣っているわけである。ユーチューブの動画検索や関連動画には、登録者数の多い動画が上位表示されるため、カネで釣ろうが何だろうが登録者数が増えれば再生数が増える=広告収入増加に繋がり、結果としてプレゼントの代金は十分ペイするという仕組みだ。

 

Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー

Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー

 

 

誰が最初にこんなことを思い付いたのかは分からないが、こうしたやり方は、当然ながら歪んだ登録者の増やし方だ。カネで釣った登録者が多いだけのくだらない動画が上位表示される結果「YouTube=つまらない」と認識されるようになると、ユーチューブ自体があまり見られないメディアになってしまう可能性がある。そうなると困るのは胴元のgoogleなので、昨今のキュレーションメディア騒動みたいに、いずれgoogleによる粛清が行われる可能性が非常に高いであろう。審査が厳しくなれば、YouTubeは気軽に動画投稿ができないプラットフォームになるかもしれない。

元AKBもユーチューバー!?


元AKBの高城亜樹氏が最近ユーチューバーになったとネットニュースで話題になったように、既に一定数のファンがいるタレントすら動画投稿の世界に入ってきており、ユーチューブが流行れば流行るほど、この流れは今後も加速すると予想される。少し前にブログの世界にタレントが一斉に参入したのと似ているのかもしれない。ブログの世界では、PV数トップクラスは人気芸能人のブログだ。

元AKBの看板を持った女性より動画再生数を叩きだせる自信がある人だけ、新規参入したらいいとは思うが、一般人100人中99人は、ヒカキン氏の足下も見ることなく、終わるのであろう。

ヒカキン氏はなぜ有名になったのか

とは言え、YouTubeは「稼ぐ」とか「金持ちになる」という発想さえ捨てれば、非常に優れた動画プラットフォームだ。CMを打つ体力のない企業であっても、自社の技術や、製品性能を動画で簡単に紹介することができるし、全く売れていない駆け出しのバンドや漫才師も、手軽に世界へ向けて自分の才能をアピールすることができる。全然注目されないことがほとんどだろうが、ふとしたきっかけで、多くの人の再生される人気動画になるかもしれない。それは、ヒカキン氏のビートボックスの動画が世界中で注目され、何億回も再生されたのと同じように。

 

YouTubeテーマソング[CD+DVD]

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*1:先のニュースサイトで書かれてあった「動画再生の単価0.11円」で計算