負け犬サラリーマンの日記

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中小企業で働くサラリーマンの日記

おすすめの会社法入門書

平成26年改正会社法が施行されてから、もう1年以上が経過しました・・・。株式実務の端くれを語る者として、そして4000社近くある日本の上場企業の株主総会担当者の一人として、会社法の入門書を紹介したいと、ずっとずっと思っていたのですが、こんなに時間が経過してしまいました…。

 

一応、昨年の11月には神田秀樹先生の「会社法入門 新版」は読んだのですが、さっぱりだった、いや畏れ多くも私のようなゴミ程度理解力と読解力と基礎知識のない人間には少し難しかったので、それ以降、何か良い本がないかと探していました。

神田秀樹教授の「会社法入門(新版)」を読んだが・・・

 

で、とりあえず定評のある2冊「ビジュアル 図でわかる会社(柴田和史)」「初心者でもわかる!LawLゆいの会社法入門(小林章博)」を購入し、読み終えた結論を今日は紹介したいと思います。

 

 

・結論

株式実務担当者は初心者でもわかる!LawLゆいの会社法入門」を、それ以外の人は「ビジュアル 図でわかる会社」を買いましょう。  

 

ビジュアル 図でわかる会社法 (日経文庫)

ビジュアル 図でわかる会社法 (日経文庫)

 

まず、「ビジュアル 図でわかる会社法」ですが、こちらは非常にオーソドックスな構成となっています。各項目について見開き2ページで解説し、会社法を網羅的に理解するには良いと思います。イラストや表なども効果的に使われており、学者の書いた解説本の数倍は読みやすいです。薄いので、途中で挫折する可能性も低いでしょう。特に大学生とか各種資格試験で会社法を勉強する人にはお勧めで、万人受けする会社法入門書だと思います。

 

しかし、今回の読書で、読んで良かったと思ったのはこの本ではありません。次の本、そうゆいちゃんの本です。 

 

これは、株式実務部門に配属されてしまった(不幸な)新人全員がまず読むべき本。大学で会社法を勉強してようがしていまいが、学部が法学部かどうか関係なしに、「お前の仕事は株主総会を適法に開催して終わらせることだ」と言われたのであれば、騙されたと思って読みましょう。

本書は表紙とタイトルとは裏腹に、実に良くできた株式実務入門書です。株式実務というのは、会社法が軸になってはいるものの、法律と実務の間が結構広くて、その溝をどうやって埋めていくのか、理解していくのかが難しいですが、この本はベテランである部長が新人のゆいちゃんに指導する中で、上手くその隙間を埋めていってくれています。対話形式なので、さらっと読めてしまいますが、実務担当者が3年くらいかけて理解していく内容なので、何回も繰り返し読むのがお勧めです。また、この手の入門書は条数(会社法○○条)を書いていないことが多いですが、本書は条数どころか条文まで丁寧に書いてあり、かゆいところに手が届くというか、株式実務担当者の気持ちが良く分かっていると感心させられる作りになっています。なお、本書に出てくるゆいちゃんの働く会社は上場企業ではありませんが、そんなことは気にする必要はありません。その辺りも上手く解説してくれています。

本書を読む際に用意したいものが2つあります。

・自社の定款

会社法 法令集

本書では、さまざまな難題に対して、ゆいちゃんが会社法の条文と定款(本書ではティーシード・コンサルティング社)を読みながら理解していくのですが、特に新人は、この本で条文が出てきたら、ゆいちゃんになったつもりで会社法の条文を引きながら読むと、効果は絶大だと思います。また、定款に関しても「じゃあ実際に自分の会社の定款はどうなっているのか」と自社の定款で該当する場所を探しながら読めば、株式実務の実力がメキメキアップすることを保証します。というか、とりあえず、買え! そして読め!

続編が出たら迷わず買いたい1冊です。

 

<追記1>

下記の通り、 P125に訂正があるようです。本書の最後に正誤表が入っていました。ご参考に。 

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<追記2>

なぜか分かりませんが、「初心者でもわかる!LawLゆいの会社法入門」が、アマゾンで21,600円になっていました。この記事の紹介で売れ過ぎたのか !!?そんなわけないか(笑)しかし、紹介した本が売れているというのは、嬉しいものですね。

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